自動車人/黄耀鵬 中国製自動車新勢力が市場上場を目指している。理想自動車がナスダックで上場した一週間後の8月7日、小鵬自動車が株式公募書を提出し、ニューヨーク証券所上場を模索した。 現在、中国製自動車新勢力の中、量産出荷を完成している企業が約十ヶ所ある、そのうち、NIO、WM、小鵬、理想が1万台以上の販売を記録し、「中国新勢力F4」と呼ばれている。 現時点、これら4社の中、WMを除いた残り3社(NIO、理想、小鵬)は既に上場されている、又は上場される予定。 WM以外の3社はテスラと同じやり方を取っている。このやり方は変えられないということではない。米国の資本市場と中国の消費市場の共通作用で、起点戦略が若干似ているのも当然なこと。 これら新勢力の融資頻度が急速に進めば、IPO難度もそれほど高くない。 理想はIPO前に、Dラウンド融資で資金を調達した、小鵬はPre-IPOラウンドを2回連続完了した(合計10ラウンド)、WMは6回したが、短期間IPOの可能性は低い。 新勢力にとって、資金充実の目的とは別で、投資者には退路が必要のため、IPOは不可欠な一歩になる。 新勢力に損失が伴うことは例外がない。2018年以降、理想は41億元、小鵬は69億元、NIOは237億元の赤字を出した。しかし、3社の赤字は下がっている。 資本供給は核心競争力ではない、製品こそが核心競争力になる。「理想ONE」のレンジエクステンダーは、純電気に偏ったハイブリッドに相当する。NIOは高質なユーザーケアでブランドを広げ、利点になる一方、それに対する財務負担も大きい。 WMは伝統に近い方式で新勢力製品を作る、コストパフォーマンスに重点を置いていた。10万元以下の電気自動車まで発売した。WMはBエンド共用に注力しようとするが、今挫折している。Bエンドがレスした場合、WMのコストパフォーマンス戦略は裏付けられないのではないか。 小鵬はP7を30万以上に引き上げ、NIO、理想と真正面競争をしながら、テスラModel 3のユーザニーズとも非常に似ている。後者のブランド力は、市場パフォーマンスを強く後押しする。そうでなければ、テスラが「中国F4」と格差を広げた理由か説明できない。 一方、テスラ自慢の自動運転パフォーマンスは思ったほど表現できていない。それにしても、テスラは依然として強力な性能を維持したのが、上海工場の生産順調に関連する。根本的な理由は、テスラがSCMと生産管理をコントロールしたことにある。 技術的には、メーカー其々独自な特性がある、ただ、マスコミで宣伝したほどの差別化は出来ていない。技術面で競争他社と格差を作れる役割が果たせず、ビジネスロジックの合理化役目だけはしているようだ。 粗利益だけでなく、純利益も早急黒字になれば、存続問題はないだろう。莫大な出資はすでにR&Dや生産ライン配置に費やした。結局、勝負を決定する最大要素は伝統方式と変わらない。新勢力の立場で少し皮肉なことだ。