自動車人/黄耀鹏 パワーバッテリー業界において、日中韓が先導してきた、ここ数年間、この構図が益々揺るぎないものとなった。勝ち抜き戦が終わり、総当たり戦が始まる。三者の内面実力は日々変わり、確乎たる結論をつけるまで時間が必要だ。 今年の1月から7月まで、パワーバッテリーのグローバル的搭載容量は53.3GWhで、昨年同期比16.8%減少した。しかし、韓国系パワーバッテリーの躍進が目立った。LG化学は97.4%増加の14.28GWh出荷量を記録し、CATL の13.52GWhを上回り、堂々と4位から1位に上昇した。市場ランキングはLG化学(26.8%)、CATL (25.4%)、Panasonic (13%)、Samsung SDI(7.3%)、BYD (5.6%)、SKI (4.5%)の順になった。 韓国系企業であるLG化学、Samsung SDI、SKIの総合市場占有率は38.6%で、昨年15.9%に比べ、2倍以上が増えた。今年4、5月に搭載容量が‘停滞’し始め、新型ウイルスが欧米を感染急増の期間でもあった。中国EV生産の萎縮態勢は他の国より早い段階で始まり、それからまっさきに回復した。回復勢いは6月にピークへ突入したが、CATLの反撃は予想以下だった。 パワーバッテリーのホワイトリスト制限が解除された後、日本と韓国企業は迅速に中国市場へ戻った。韓国系三社とPanasonicは中国バッテリー業界へ500億元以上に投資した。 ウイルスの影響要因を除くと、韓国系バッテリーの台頭は、欧米市場の優勢を中国市場で徐々に実現したことに過ぎない。ホワイトリストに制限された4年間、日本と韓国系バッテリーが除外された一方、中国は完全なバッテリー産業の育成を成功した。補助金制度がなくなり、技術力の正面対決ができる状態だ。 現在、正方形とソフトカバックのバッテリーアーキテクチャは、モジュール化なしが普及されているため、セルの一貫性とバッテリ制御管理の要求はより高いことだ。NMCバッテリーの安定性と一貫性の難易度を考慮すると、CATLは更に大きな技術的課題に直面している。 中国系ソフトバックと円筒形バッテリーの出荷量が減少し続けており、中国企業に試練をもたらしている。ヨーロッパ自動車企業の場合、逆にソフトバックのソリューションを選好するため、LG化学とSKIはそれに従い、ソフトバックソリューションを持っている、他方、Samsung SDI、CATL、BYDは、どちらも正方形バッテリーに没頭している。 日本の場合、Panasonic一社だけが台頭した様子だが、実際、日本企業はバッテリー核心材料分野で主導権を持っており、有力なライバルだ。昨年夏の韓日葛藤により、日本TORAYと旭化成は電池セパレーターの供給を中断し、Samsung SDIとLG化学は苦しみを味わった。SKIは自国ライバル企業に部品提供すると宣言したが、韓国の立場軟化スピードから見れば、SKIは完全代替に成功していない様子だ。 短期的には、8月の搭載容量のデータは間も無く発表される、中国企業の反撃が期待できる。ミドル&ローエンドモデルの「機海」戦略は(特にSGMW助力あり)継続的に功を奏するでしょう。 中期的(2~3年以内)には、韓国企業の高騰は必ずしも実着することはないが、最大の変動要素はバッテリーソリューションだ、中国企業が得意な方向に発展するかどうかだ。 長期的には、バッテリーの中堅企業は有効空間の利用を継続研究し、エネルギー密度を徐々に向上させ、スーケルによってコスト削減後、コストパフォーマンスを実現しなかったライバルを場外に追い出すシナリオが想像できる。つまり、パワーバッテリーの競争は依然として消耗的で、勝ち抜きで勝利するために、長期的しかも血生臭い過程になるでしょう。