自動車人/張恒 第3四半期のデータ基準で、1月から9月まで、中国自動車は1711.6万台の累積販売を記録し、昨年累積販売台数から僅か6.9%減少した。年末の第4四半期までこの勢いが続ければ、2020年にはプラス成長が見込める。 9月、中国乗用車販売は208.8万台で、前年比8%増、セダン、SUVとミニバスは其々3%、16.0%、25.5%のプラス成長を記録した。その中で、SUVは9月に同月史上最大となる新記録を樹立した。9月の商用車販売は47.7万台を記録し、前年比40.3%増の一方、伸び率は低下した。 9月最大のハイライトは新エネルギー車だ、13.8万台の月間販売は、前期比26.2%増、前年比67.7%増となった。1月から9月まで、中国新エネルギー車73.4万台の累積販売は、前年比-17.7%となった。前月数値26.4%から9ポイント近く増加した。 9月で今年5ヵ月連続の2桁成長を達した。5月から9月までの期間は安定区間として見做し、変動率が徐々に下がり、市況需要の安定さと継続さを意味する、変動率の下落は、市況需要が安定していることを意味する。 商用車部門では、トラックの月間販売台数は今年で6回更新した。ただし、成長率に満足する一方、成長率は減速している。統計によると、増量していた小型トラックの減量が主な原因だ。9月で商用車は概ね大きな変化がない。 2019年7月は中国の新エネルギー補助金が大幅に削減された重要な時期だ、それ以来、新エネルギー車の販売数量は需要減少により著しく減少した。このような状況が1年間続き、2020年7月にやっと逆転し始めた、即ちこの3ヵ月間で、新エネルギー車は再び成長勢いを回復し、成長率は非常に速い。構造の観点から見ると、純電気自動車が絶対的な主力となり、プラグインハイブリッドと燃料電池自動車の販売は其々減少した。 中国ブランドは第2四半期で急激に落ち込み、第3四半期で逆転した、特に8月、9月は、2018年、2019年の同時期水準に達成した。1月から9月まで、中国ブランド乗用車の市場占有率は36.4%で、2.3ポイントが低下した。 1月から9月にかけて、販売が絶対的プラス成長を達した企業5社のみで、その中で、乗用車販売台数が主力となった企業は長安と一汽二社で、其々9.5%と37.6%の成長率を記録した。マイナス成長となった10社の中、市場平均-6.7%を上回る企業は東風と長城があり、其々-2.6%と-6%の成長率を記録した。 中国自動車市場、特に乗用車市場の需要は月ごとに着実な回復をしている、年末の勢いが悪化しなければ、2020年の市場販売台数が2019年を超える可能性がある。市場は悪くないが、各ブランド間の競争は依然として激しい状況だ。これまで市場占有率が大幅に下落した中国自動車ブランドは、過去3ヵ月間で格差を縮めることに成功した。