英国におけるNISSANの生産能力の70%は欧州大陸に販売される。2020年2月、NISSAN欧州会長Gianluca De Ficchy氏は警告を発したことがある、英国とEU間のFTA締結が失敗して、自動車や部品に10%関税を課することになる場合、英国サンダーランド工場の閉鎖に繋がることだ。次世代Qashqaiを生産するため、2020年3月に4億ポンドをサンダーランド工場に投入する計画だ。Qashqaiは欧州で販売1位を記録するSUVモデルだ。この増資は英国商務省のサポートを受けている。しかし、少なくとも今のところ、増資は中止された状態だ。NISSAN内部も変化する状況を対応するため、Qashqaiの生産ラインを同盟であるRenaultの工場へ移管する代替プランを立てた。現在の関税方針が有利だとしても、NISSANは確固した'留英派'から観望派に変わっている。Toyotaと同様に、双方合意による不確実な未来について、NISSANも疑問を抱いている。