中国自動車工業協会より、2021年3月の中国自動車販売台数は前年同期比79%増の252.6万台、1~3月の中国自動車販売台数は前年同期比75.6%増の648.4万台と発表された。 3月、中国自動車市場データでは、商用車販売台数の記録更新が大注目され、これは現在マクロデータを見ても過去にない繁忙期の航空輸送、陸上輸送と合致している。コモディティグッズの高騰を引き起こした背景には、まさにこの正循環があるというわけだ。 3月の商用車販売実態について、大型トラックとライトトラックの販売台数はそれぞれ前年同期比91.7%増の11万台、前年同期比56.6%増の9.8万台と爆発のに増えており、中型トラックと小型トラックの販売台数は基数が小さいながらも良い調子で増加、かつてトラックと比べるものにならないバスの売れ行きも、3月の販売台数が前月比114.8%増、去年同期比68.2%増の5.2万台であると見事な成果が出ている。 これに続き注目されたのは販売台数が急増した新エネルギー車。中国では、3月の新エネルギー車販売台数は前月比106%増、去年同期比238.9%増の22.6万台となり、2020年12月に次ぐ月間販売台数20万台超えを誇る。年末に最も売れるのが一般のである新エネルギー車のことだが、第1四半期からこれほど好調から、今年は予想をはるかに上回る販売台数が期待できる。 3月の中国でのEV電池セル販売数は去年同期比195.0%増の計8.9GWhとなり、そのうち、三元系リチウムポリマー電池の販売数は去年同期比141.4%増の4.3GWh、リン酸鉄リチウムイオン電池の販売数は去年同期比270.3%増の4.6GWhとなり、それぞれシェア率が47.9%、52.0%であることがわかった。後補助金時代においては、リン酸鉄リチウムイオン電池は三元系リチウムポリマー電池を追い抜くと同時に市場から追い出そうとしている。 去年3月、新型コロナウイルスの影響を受けた自動車市場では、ラグジュアリーカーはそれほど販売台数がダメージを受けていなく、今年3月、去年同期比74.1%増の30.5万台となって市場全体と比べると一見不調だが、実際、去年3月の販売実績が悪くないからだ。 中国の乗用車ブランド市場のシェア率は3月に39.8%とやや下がった。今年1月まだ伸びていたが、2月に入って横ばい状態となり、3月には1.4%減となったため、減少傾向にあることを示唆している。 これは2021年1~3月の中国自動車ブランドの販売台数トップ15入りを果たした会社である。市場全体の成長率75.6%を上回ったブランドは長安や長城、一汽、奇瑞、重汽、陝汽が挙げられる。 特に変化が見られない2月とは逆に、3月の中国自動車市場の販売状況は、商用車の月間販売台数が過去最高を更新、新エネルギー車の販売台数が過去2番目を記録、中国乗用車ブランド市場のシェア率が1.4%減少と注目点が3つあった。(自動車人/張恒) サイバトロンのウェブサイト:http://jp.cnqcr.com/