今年の上半期、TOYOTAのグローバル販売量は前年同期比31%増の541万台、上半期の販売チャンピオンを獲得した。
8月30日、TOYOTA自動車はこれまでの傾向を継続し、グローバル販売台数は85.8万台に達し、前年同月比で14%増となり、11ヵ月連続で前年を上回ると発表した。同時に、世界の生産台数は77.3万台に増加し、その内、日本工場は21%増の30.9万台となった。
TOYOTAのグローバル販売台数の大幅な増加は、中国市場の全体の盛り上がりと密接に関係している。今年1-7月、中国でTOYOTAの販売台数は、前年同期比24.2%増の114.1万台となった。その中で、広汽TOYOTAの販売台数は前年同期比30%近く増の49.23万台となった。一汽TOYOTAの販売台数は前年同期比21%増の49.8万台となった。
2社の合弁会社が堅実に成長している主な理由は、製品ラインナップの継続な最適化とグレードアップだった。6月に、広汽TOYOTAは斬新な4代目HIGHLANDERを発売し、一汽TOYOTAは8月にCrownの発売を開始して、CROWN KLUGERが発売された。
2017年末、初のTNGAモデル8代目CAMRYを投入したのを皮切りに、中国におけるTOYOTAの商品ラインは一新され、TNGAモデルが販売の7割以上を占めるようになった。EV自動車のレイアウトではまだ遅れをとっているが、主要モデルでは完全なEV化のカバーも実現しており、その欠点をある程度補っている。
同時に、中国における生産能力は、チップ不足の影響により、9月に約8万台減少した。
2021年の上海モーターショーで、斬新EVシリーズ「TOYOTA bZ」を世界初公開した。「TOYOTA bZ」の発売は、トラクションモーターの兆しと見られている。2025年までに、TOYOTAとLEXUSは35モデルのEV自動車を中国に導入した。その中、10モデルのEV車は中国での電動化車両の比率を50%にする計画だ。
2021年上半期に中国で販売された新エネルギー車は、前年同期比234.92%増の110.3万台となり、過去最高を記録した。
中国の新エネルギー市場では、現在主流となっている新エネルギー製品は、独立系ブランドが中心で、多国籍ブランドをサポートというパターンが多かった。TOYOTAをはじめとする日本ブランドの存在感はまだ低かった。この状況を打破するためには、一刻も早くEV化と知能化のローカリゼーションを加速させる必要がある。
最新のコンセプトカー「bZ4X CONCEPT」には、TOYOTAとCATLが共同で開発・生産したバッテリーが搭載されていることが報告された。同時に、TOYOTAとBYDが共同開発したEV自動車「bZシリーズ」もすでに計画されている。また、清華大学やSinoHytecなどの企業・機関と水素エネルギーや燃料電池に関する共同研究を行っている。
TOYOTAのローカル化への取り組みが見られる。しかし、中国に「all in」しているドイツの競合他社や、多くの中国現地の自動車会社と比較して、TOYOTAはEV自動車と知能分野での研究開発と成果は大きな差がある。
中国における2つの合弁会社は、2021年までに170万台以上の販売を予定、TOYOTAのグローバルに占める割合が高まっている。しかし、米国での存在感に比べて、中国でのトヨタまだまだ発展スペースがある。
将来のことを考えると、TOYOTAがこのような新技術市場で競合他社と真に競争するためには、継続の製品導入に加えて、迅速かつ徹底に現地化が必要だ。(自動車人/盧山)
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