先日開幕した広州モーターショーでは、長安新型マツダが「One Mazda」として初公開され、マツダの中国での展開に新たな一歩を踏み出した。
長安マツダの払遠紅実行副総裁は、「2021年、マツダブランドの再編・統合を通じて、戦略、チャネル、商品の全面集中化を実現した。マツダブランドの次の100年に向け、マツダブランドを信頼している顧客やマツダを愛するファンの皆さまに喜んでいただき、中国市場におけるマツダブランドの新たな旅立ちをしていきたい」と自信と未来への展望を語っている。
長安マツダの払遠紅実行副総裁
長安マツダの中島徹総裁は、「自動車人」のインタビューで「2つの合弁会社の統合は、これまでマツダが中国で蓄積してきたブランド資産をより生き生きと活用し、ブランド価値の向上を実現することができる。同時に、合併により、戦略、チャネル、製品の全面集中を実現する。商業構造とオペレーションシステムを最適化し、カスタマーエクスペリエンスを強化し、ブランドの将来の成長のための基盤を強化する。」と語った。
長安マツダの中島徹総裁
今年1月から10月までの中国でのマツダの累計販売台数は154609台で、その中でも長安マツダは、2019年は前年比2.1%増、2020年は前年比0.8%増の11.07万台を販売した。10月の販売台数は、前年比13.4%増の1.6万台に達し、年間での最高記録を更新した。今後、統合がさらに進むことで、マツダの販売台数はさらに増加することが予想される。
2社の合併は、多くの価値をもたらすが、合併過程で直面する困難や課題も思いのほか多くある。 最大の難関は、チャンネルの統合となる。新しいレイアウトの合理性だけでなく、統合プロセスにおける複数の関係者の利益のバランスを考慮する必要があり、長安マツダには多くの課題がある。
現在、長安マツダはこのために「441チャンネルシステム」を策定している。つまり、400家の4Sショップが40万台の販売量を持ち、1ショップあたり1,000台の販売能力を持っている。これをもとに、長安マツダは販売とアフターサービスの基準を統一し、国内320万人のマツダユーザーに統一されたブランド体験を提供していく。
長安マツダの販売支店の呉旭喜副総経理は、「2つの原則にてチャネルの統合する。1つは、チャネルのレイアウトを通じてマツダのお客様により良いサービスを提供すること、もう1つは、ディーラーチャネル間の健全な競争を確保すること」と語った。
長安マツダの販売支店の呉旭喜副総経理
単純な統合ではなく、ユーザー体験を起点とした合理の店舗レイアウトの企画を行い、サービスの半径と顧客維持率を考慮して、チャネル全体の数を決定していきたい」と呉旭曦は語った。
現在、420社以上のマツダディーラーがあり、そのうち51%がチャネル統合を完了している。次のステップでは、長安マツダは、この2つの原則に基づいて、チャネル全体の統一をさらに完成させる。
親会社の全面支援を受けている新長安マツダにとって、2社の合併は、製品技術面での豊富なリソースを必然に提供することになり、それが次のステップである総合改善のための最も重要な保証となる。マツダの「Zoom-Zoomサステイナビリティーマニフェスト2030」が発表されたことで、新エネルギーやEV化の分野における新生長安マツダの今後の歩みに、より一層の期待が寄せられている。(自動車人/盧山)
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